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博多・住吉、櫛田神社前駅から歩いて7分ほどのところに「和だち」はあります。九州の食材と土鍋ご飯を軸にした和食のお店です。よかとこ福岡編集部は2026年8月に実際にお伺いして、料理をいただきながら店長の速水さんとスタッフのみなさんに30分ほどお話を聞いてきました。
注文を受けてから炊き始める土鍋ご飯のこと、店長が4タイプに分けて選んでいる日本酒のこと、そして「この店を一言で言うと?」に全員が違う言葉で答えたこと。現地で聞いた話をそのままお届けします。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 福岡市博多区住吉2-4-7 レジデンス博多1F |
| アクセス | 櫛田神社前駅 徒歩7分 祇園駅 徒歩9分 博多駅 徒歩10分 |
| 営業時間 | 16:00〜24:00(L.O.23:00) |
| 定休日 | なし |
| 予算目安 | 夜 4,000〜4,999円 |
| 席 | 28席(カウンター6席、テーブル4名×4卓・6名×1卓) 小上がりの半個室あり(最大12名)/ソファー席あり |
| 支払い | クレジットカード各種/PayPay対応(お通し330円) |
| 予約 | ホットペッパーグルメ・食べログでネット予約可。 土鍋ご飯は注文後に炊き始めるため、来店時は早めの注文がおすすめ |
| 公式サイト | 和だち【公式】 / 公式Instagram |
和だちの看板は土鍋ご飯です。速水さんによると、こだわっているのは作り方そのものよりも食材選び。
注文を受けてから炊き始めるので、完全な炊き立てが出せるのが強みだといいます。そのぶん時間はかかるので、席についたら早めに頼んでおくのがおすすめです。
定番のほかに、旬の食材を使った季節限定の土鍋ご飯もあります。
取材でお伺いした8月は、うなぎの土鍋ご飯と梅の土鍋ご飯が並んでいました。ボリュームがあるので家族連れには頼みやすい一方、年齢層が上のお客さんには少し重く感じられることもあるそうです。
編集部がいただいたのは、牛肉の土鍋ご飯でした。
フタを開けると、赤身の断面がつやつやと光るお肉が炊きたてのご飯にのっていて、大葉と揚げ玉が添えられています。

土鍋ご飯に加えて、この日は4品をいただきました。
ポテトサラダ〜半熟玉子のせ〜は、マッシュしたお芋の上に半熟卵をのせた一品。卵を割ると黄身がとろりと流れ出します。サラダ菜とミニトマトが彩りに添えられていました。
ごまサバは、隠し味を使っているそうです。皮目を炙った断面に、香ばしいごまだれとねぎがたっぷり。ごまサバが好きな方にこそ一度食べてみてほしい、とおすすめされた一品です。


大根の唐揚げは居酒屋のメニューで見かけることが増えた一品ですが、速水さんは、あれを最初に出したのは自分ではないかと思っている、と言います。
これ、たぶん自分が最初に作ったんじゃないかなと思ってるんです。知り合いに聞いて回っても、自分が一番古くからやってるみたいで。だから勝手に『発明した』って言い張ってます笑
水分の多い大根を揚げるという発想がまず珍しいところ。他店で見かける素揚げタイプとは違って、味がしっかり染み込んだ仕上がりになっているそうです。一口大に切り分けられ、塩と大葉が添えられていました。
雲仙ハムのカツは、断面がきれいなピンク色で、衣はきつね色にからりと揚がっています。ハムカツとも少し違う、あまり他では見かけない一品です。


このほか、他のお店ではあまり見かけない黒豚餃子や刺し盛りも人気だそうです。
編集長注文してから炊き始めるって、お店側からするとかなり手間なんだよね。回転も読みにくくなるし。それをやってるっていうのが、一番分かりやすいこだわりの出方だと思う。
フタを開けた瞬間がいちばんのごちそうでした。待ってる時間ごと込みで楽しむ感じですね。
いまの「和だち」になる前、このお店は「和・ふぉーた」という名前でした。
どうして変えたんですか、と速水さんに聞いてみると、返ってきたのは海外のお客さんの話。
前の名前は発音しづらくて、なかなか覚えてもらえなかったそうです。どこの国の人でも呼びやすくて、親しんでもらえる名前にしたい。そういう考えから、いまの名前に変わりました。

もともと先にあったのは、姉妹店の「ラフォータ」です。そちらでも和食は出していたそうですが、和食一本に振り切ったのは、いまの和だちから。スタッフは基本的に両店で分かれていて、速水さんが行ったり来たりしながら全体を見ているそうです。
速水さんご自身は、バーをはじめ飲食の世界をひととおり経験してきた方です。和食に本格的に力を入れ始めたのは、ここ5〜10年のことだといいます。

日本に生まれたから、最終的に和に戻るのかなと思って。和食が一番難しい料理だと思うので、そこを突き詰めていきたいなというのが一つのきっかけです。
これまでで一番大変だったことを聞くと、挙がったのはやはりコロナ禍。営業がまるごと止まってしまった時期があったそうです。ただ、過ぎてしまうと細かいことは薄れていくものだ、とも話してくれました。
これからやってみたいのは「誰も作ったことのないメニュー」。
たとえば、と挙げてくれたのはナスでした。「ナスをこんな風にして食べたんや」と思ってもらえるような一皿。身近な食材を思いがけない形で出す挑戦を、これからも続けていきたいそうです。
編集長名前を変えるのって、それまで積み上げてきた常連さんの認知を一回手放すことでもあるんだよね。それでも呼びやすさを取ったっていうのは、これから来る人のほうを向いてるってことなんだと思う。
『和食が一番難しいから突き詰めたい』っていうのも、わざわざ大変なほうを選んでるってことですよね。かっこいいです。
編集長『誰も作ったことのないメニュー』が自然に出てくるあたり、まだまだ攻める気なんだなって伝わってくるよね。
取材の途中で、その場にいたスタッフのみなさんに「この店を一言で表すと?」と聞いてみました。
先に答えてくれたのはスタッフのお二人でした。
ひとりは「愛」。もうひとりが「僕は心遣い」と言ったところで、横から「かっこつけすぎ」と茶々が入って、その場が笑いに包まれました。
それでも、どういう場面でそう思うのかを尋ねると、答えはまっすぐでした。料理の面でも接客の面でも、お客さまを第一に思う気持ちがすべての始まりだと思う。そう説明したうえで、こう続けてくれました。
店長、速水のそういうお客さんを第一に思う気持ちが表れているところから全てが始まってると思うので、僕もそこがいいなと思って続けてるんで
さらにもう一人のスタッフからは「美味しい」という答えが返ってきました。
それを聞いた速水さんは、少し意外そうな様子でした。
こっち側からするとね、当たり前だから、そのワードは考えなかったです
思いやりや心遣いは自分の中では当たり前すぎて、言葉にしたことがなかったのだそうです。
はっきりとしたスローガンがあるわけではないそうですが、常連さんに対してはメニューにない料理でも、材料があれば作ってしまうこともあるといいます。それくらい距離感の近さを大事にしているお店です。
編集長飲食店の取材で『心遣い』って言葉が出てくるのは、実はあんまりないんだよね。料理の話より先に接客の話が出てくるお店って、だいたい居心地がいい。
しかもスタッフさんから出た言葉で、店長さんが後から気づく側だったのがよかったです。上から言われてるんじゃないんだな、って。
内装そのものは速水さんがあまり手を加えていないそうですが、店名を変えるタイミングで入口まわりを少しずつ更新したといいます。
大きく変わったのが縄のれんと提灯。取材中もスタッフの方から「提灯、可愛いよね。暗くなったらまた空気があって可愛い」という声が上がっていました。
席は用途で選べる構成になっています。店内奥の小上がりの半個室は最大12名まで。周りを気にせず過ごしたい少人数の宴会に向いていて、人気の席なので早めの予約が安心です。
ソファー席はゆったり座れると好評だそうで、居心地を重視する女子会向き。カウンターは一人でふらっと立ち寄りたいときに使えます。


女の子だけでご飯に行くときって、ゆっくり座れるかどうかを結構見るんですよね。予約サイトでも席のタイプはいつも確認しています。
編集長そこを気にする人は多いのに、席の種類まで書いてあるお店って意外と少ないんだよね。ここは選べるほうだと思う。

ドリンクの中でも力を入れているのが日本酒です。
速水さんが味わいの方向性で大きく4つのタイプに分け、料理と合わせやすいように選んでいると教えてくれました。銘柄は九州のものが中心です。
取材の少し前には、佐賀の酒蔵を見学させてもらう機会があったそうです。
しかも通常の見学コースでは入れない蔵の内部まで案内してもらったとのことで、そこまで見せてもらったのは今回が初めてだったといいます。飲んだことのない銘柄は積極的に試すスタンスとのことで、日本酒好きの方の一人飲みも歓迎しているそうです。

常連文化を支えているのがボトルキープです。
ボトルは3,900円。1杯ずつ頼むと680円なので、速水さんいわく「6杯以上は全然飲む」ことを考えると割安な設定です。年間でおよそ150本キープした常連さんもいるとのことでした。
編集長4タイプに分けて選んでるっていうのは、初めて行く人にはかなりありがたいよね。日本酒って銘柄で選べる人のほうが少ないから、『さっぱりめで』って言えるだけで注文のハードルが下がる。
通う人がキープしたくなるのも分かります。
速水さんが一番大切にしているのは「繰り返し来てもらいたい」という再来店の視点で、客層を特定の層に絞っているわけではないそうです。実際、近隣にお住まいの方や家族連れ、カップル、友人同士のほか、会社の集まりでの利用も多いといいます。メニューは韓国語に対応しています。
そのうえで、こんな方には特に合いそうだと感じました。
最後の点は、取材の場でも話題になりました。和食は敷居が高いと思われがちですが、店内の明るい雰囲気とスタッフ同士の仲の良さが、その印象を和らげてくれます。土鍋ご飯という分かりやすい名物があるのも、初めての一軒として選びやすいところです。
友達とご飯に行くとなると、どうしてもパーティーっぽいお店ばかりになるんですよね。和食は好きなのに、みんなで行く候補には挙がりにくくて。
編集長速水さんが『若い人に来てほしい』じゃなくて『外で食べるタイミングを増やしてほしい』っていう言い方をしたのが印象的だったよね。来る店を取り合うんじゃなくて、外食そのものを増やしたいっていう。
ホットペッパーグルメ・食べログでネット予約に対応しています。土鍋ご飯は注文後に炊き始めるため、来店時は早めの注文がおすすめです。
完全個室はありませんが、店内奥に小上がりの半個室があり、最大12名まで利用できます。人気の席なので、少人数のご宴会などで使いたい場合は早めの予約がおすすめです。ほかにカウンター6席とソファー席付きのテーブル席があります。
カウンター席が6席あります。近隣にお住まいの方から会社の集まりまで幅広い利用シーンがあり、特に日本酒好きの方の一人飲みは歓迎とのことでした。
クレジットカード各種、PayPay・d払いに対応しています(お通し330円)。
編集長、今回いちばん印象に残ったのって何でしたか。
編集長スタッフの方が『この店を一言で表すなら、心遣い。僕もそこがいいなと思って続けてるんで』って言ったところかな。お店のいいところを、お客さんでも店長さんでもなく、働いてる人が言うのってなかなか聞けないよね。
しかも店長さんは、それを言われるまで自分では意識してなかったんですよね。『そのワードは考えなかった』って。あそこが一番この店らしい場面だった気がします。
櫛田神社前駅から徒歩7分、博多駅からも徒歩10分ほど。住吉エリアの落ち着いた立地です。
▼季節に合わせたメニューも

半個室やソファー席を使いたい場合は、予約時にあわせて伝えておくと安心です。



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