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実家の片付けをしなければと思いながら、なかなか手がつけられずにいる方は多いのではないでしょうか。悲しみが癒えないうちに大量の荷物と向き合うのは、想像以上に体力も気力も削られる作業です。
インターネットで「福岡 遺品整理」と検索すると、比較サイトに何十社もの業者名がずらりと並びます。料金や口コミを見比べているうちに、結局どこに頼めばいいのか分からなくなってしまったという声もよく聞きます。多くの比較サイトは価格や対応の早さを競わせるばかりで、そもそもその業者が家庭ごみを合法に運び出せる業者なのかという、一番大事な情報にはほとんど触れていません。
よかとこ福岡編集部は、福岡市の公式サイトや業者の公式サイトを実際に調査しました。その結果、福岡市で遺品整理・引越時の家庭系ごみを収集運搬できる限定許可業者として公表されているのは、2社でした。
福岡市は「遺品整理及び引越時に発生する家庭系ごみに限定した一般廃棄物収集運搬業許可」という制度を設けています。家庭から出る遺品整理のごみは家庭系一般廃棄物にあたり、本来は市区町村の許可を受けた業者しか収集運搬できません。
福岡市の公式ページによれば、この限定許可を受けている業者は次の2社です。
比較サイトの多くは「福岡の遺品整理業者〇選」という形で数十社を横並びにしていますが、今回よかとこ福岡編集部が確認した範囲では、この許可制度そのものに触れているサイトは見当たりませんでした。もちろん、直接の許可を持つ業者に作業を委託する形で適法に運営している会社も福岡にはあります。ただしその場合、実際にごみを運ぶのが誰なのかは業者に確認しないと分かりません。だからこそ「自社で直接許可を持っているか、それとも委託先の許可に頼っているか」を、依頼前に確認する視点を持っておくと安心です。
編集長正直、僕もこの許可制度は今回調べるまで知らなかったよ。この限定許可を受けている業者が2社というのは、地元の人にもあまり知られていないんじゃないかな。
わたしも同じです。てっきり遺品整理業者ならどこでも当たり前に廃棄物を運べるものだと思っていました……。
遺品整理業者に依頼できる内容は、単なる「片付け」だけではありません。一般的には以下のような作業をまとめて依頼できます。
似た言葉に「生前整理」「特殊清掃」がありますが、意味合いは異なります。生前整理はご本人が元気なうちに身の回りを整理すること、特殊清掃は孤独死・事故等で発生した特殊な現場を清掃・消臭する作業を指し、遺品整理よりも専門的な機材・技術が必要になります。遺品整理を始めるタイミングや、依頼することで何が楽になるのかといった一般的な考え方は、関東・大分エリアの特殊清掃業者による遺品整理の流れと時期、業者に依頼するメリットについて解説というコラムでも整理されており、進め方のイメージをつかむ参考になります。
特殊清掃に対応している業者もあるんですね。実家の整理だけのつもりでも、必要に応じて相談できそうです。
編集長そうなんだよ。だからこそ、最初にどこまで対応してくれる業者なのかを確認しておくといいね。
「一般廃棄物収集運搬業許可」を持たない業者が家庭ごみを収集運搬することは、廃棄物処理法に抵触するおそれがあります。福岡市の公式ページでも、許可を受けた業者以外への依頼について注意を促しており、心当たりのない業者を利用する場合は「福岡市事業用環境協会」(092-432-0123)に確認するよう案内されています。
具体的には、以下のような点を事前に確認しておくと安心です。
今回、比較サイトに掲載されている複数の業者の公式サイトを確認しましたが、許可番号まで明記している業者は多くありませんでした。だからといって無許可と決めつけることはできませんが、「家庭ごみを実際に収集運搬するのはどの業者ですか」と確認しておきたいところです。
編集長値段だけで選ぶと、後から高額請求されたというトラブルにつながることもあるからね。
見積もりの電話で許可番号を聞くだけなら、そんなに気まずくなさそうですね。
福岡市から、遺品整理・引越時の家庭系ごみの収集運搬に関する限定許可を受けている2社を紹介します。この限定許可による収集区域は福岡市全域です。各社が対応する福岡市外の地域には、それぞれの自治体のルールが適用されます。各社の情報は公式サイトをもとに確認しました。
久留米市に本社を置き、大野城市にも営業所を構える地域密着型の業者です。遺品整理士認定協会の優良事業所にも認定されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県久留米市北野町中1156-1(本社)/福岡県福岡市中央区那の津3丁目11番1号(福岡営業所)/福岡県大野城市南ヶ丘5丁目1-19(大野城営業所) |
| 対応エリア | 福岡県内中心 |
| 対応時間 | 電話 8:00〜17:00(日曜・第2/4土曜休)/メール・LINEは24時間受付 |
| 見積もり方式 | 出張見積もり無料 |
| 料金目安 | 1R〜1K 50,000円〜/1K〜2DK 120,000円〜/2LDK〜3LDK 200,000円〜(税込表記なし。詳細は要確認) |
| 行政の許可(法的な効力あり) | 福岡市家庭系一般廃棄物収集運搬業許可(限定)第M01号 |
| 業界団体の認定・登録(民間の任意制度) | 遺品整理士認定協会 優良事業所/家財整理相談窓口登録/JRO(日本リユース機構)加盟店 |
宗像市に拠点を置き、福岡県・佐賀県全域に対応。一般廃棄物収集運搬業許可に加え、産業廃棄物収集運搬業許可・古物商許可まで複数の許可を保有しているのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県宗像市葉山1丁目21-18(本社)/福岡県福岡市東区松香台1丁目25番11-203号(福岡市東営業所) |
| 対応エリア | 福岡県全域・佐賀県全域(大分・熊本・長崎・山口は一部対応) |
| 対応時間 | 8:00〜20:00(年中無休) |
| 見積もり方式 | 事前見積もり徹底・追加料金なしと明記 |
| 料金目安 | 要見積もり(間取り別の目安価格の公式記載はなし) |
| 行政の許可(法的な効力あり) | 福岡市一般廃棄物収集運搬業許可(限定)/久留米市一般廃棄物収集運搬業許可/福岡県産業廃棄物収集運搬業許可/福岡県公安委員会古物商営業許可(第901111610010号) |
| 業界団体の認定・登録(民間の任意制度) | 遺品整理士・事件現場特殊清掃士・遺品査定士 |
2社とも、公式サイトで保有する許可の種類を確認できるんですね。
編集長特にダイワテクノサービスは古物商許可も持っているから、遺品の買取査定も相談したい人には相性がいいかもしれないね。
福岡市からこの限定許可を受けているのは前述の2社ですが、家財の買取や特殊清掃を行い、家庭ごみの収集運搬は別の許可業者が担当する会社もあります。実際にごみを収集運搬するのが誰なのかが見えにくくなるため、契約前に次の点を聞いておくと判断材料になります。
見積もりの段階でこうした質問に丁寧に答えてくれるかどうかは、業者の信頼度を測る一つの目安になります。
編集長『提携先を教えてください』と聞いて、はっきり答えてくれない業者は少し慎重になったほうがいいかもしれないね。
遺品整理の費用は、部屋の広さ・荷物の量・作業人数によって変わります。間取り別の料金を掲載している友心まごころサービスの公式サイトと、「くらしのマーケット」の掲載価格帯を参考に、間取り別のおおよその目安をまとめました。実際の金額は業者・荷物量によって前後するため、あくまで見積もり前の目安としてご覧ください。
| 間取り | 費用目安 |
|---|---|
| 1R〜1K | 5〜8万円程度 |
| 1DK〜2DK | 9〜16万円程度 |
| 2LDK〜3LDK | 17〜24万円程度 |
| 4LDK以上 | 25万円〜 |
同じ間取りでも、荷物の量や不用品買取の有無によって金額は大きく変動します。見積もりを取る際は、2〜3社に同じ条件を伝えて相見積もりを取り、内訳(作業人数・トラック台数・処分費用)まで確認することをおすすめします。
1社だけで決めずに、複数社に見積もりをお願いするのが大事なんですね。
編集長そうだね。1社目の見積もりだけだと、それが高いのか妥当なのか判断しようがないから。2〜3社に頼んでみて、初めて相場感がつかめてくるよ。
遺品整理の分野では、残念ながらトラブルの相談も報告されています。許可の有無を確認したうえで、次の3点も合わせてチェックしておくと安心です。
これらは今回紹介した2社に限らず、どの業者に依頼する場合にも共通して確認しておきたいポイントです。
見積もりの説明が丁寧かどうかって、業者を選ぶときの意外な判断材料になりそうですね。
編集長そうだね。作業内容や追加料金の条件が曖昧な場合は、契約前に詳しく確認しておきたいところだよ。
遺品整理業者の多くは、生前整理や空き家の残置物撤去にも対応しています。例えば友心まごころサービスは、空き家の片付け・残置物撤去に関する専用ページを公式サイト内に設けています。実家を離れて暮らしている場合、空き家になった実家の整理を業者へ相談することもあります。遺品整理と合わせて相談すると、別々に依頼する手間を省けます。
実家が空き家になりそうなときも、同じ業者にまとめて相談できるのは助かりますね。
編集長そうだね。何度も別々の業者を探す手間が省けるし、事情を一度説明すれば済むのも気持ちの面で楽になると思うよ。
一般的な当日の流れは次のとおりです。
事前に「残しておきたいもの」のリストを家族で共有しておくと、当日の仕分けがスムーズになります。
家庭から出たごみの収集運搬は、福岡市の許可を受けた業者に依頼する必要があります。遺品整理業者が許可を持っていない場合は、実際にごみを運ぶ許可業者の名称を確認しましょう。
今回紹介した2社はいずれも無料の出張見積もりに対応しています。他の業者に依頼する場合も、事前に見積もり費用の有無を確認しておくと安心です。
一概には言えません。生前整理は本人が仕分けを進めながら依頼できるため作業範囲を絞りやすい一方、遺品整理は荷物量がまとまって多くなりやすい傾向があります。いずれも見積もりで内訳を確認することが大切です。
業者によって対応が異なります。古物商許可を持つ業者には、遺品の買取査定を依頼できます。ただし、買取できない品をごみとして収集運搬する場合は、一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。
多くの業者が電話・メール・LINEでの相談に対応しています。立ち会いが難しい場合の進め方も、契約前に相談しておきましょう。
今回調べてみて、この限定許可を受けている業者が2社だとは思いませんでした。
編集長僕も驚いたよ。普段何気なく見ている記事も、こういう視点で見るとまた違って見えてくるよね。
価格だけじゃなくて、『誰がごみを運ぶのか』まで考えるようになりました。
編集長実家の片付けは気持ちの整理も必要な作業だから、業者選びで余計な不安を抱えなくて済むように、この記事が役に立てばうれしいね。





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